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「あまのがわの雫を」は、天の川を飲むことが夢だったゾウが、最期まで夢を叶えることができなかった姿を表しています。このゾウはオスの象徴であるキバとメスの象徴である女性器を持つ両性動物です。死んだゾウの女性器は大きく開き、この器に死者を乗せて天の川に昇ります。タカマツマナミの作品は常に自身の心を表すもう一つのタカマツマナミです。夢見ていたことが、不可能だと思う気持ちではなく、もう夢見ることを止めてしまったときの気持ち。どこを見つめたらいいのかわからなくなります。不安・堕落・失望。 それらを全て呑み込んで人間は生きなければなりません。私の中にあるネガティブな部分をそのまま丸ごと作品にしました。ダメでダメでどうしようもないマイナス思考をガソリンにして。 |